こんにちは。マイコです。
世界中で新型コロナウィルスの感染が広がっています。
感染拡大の予防には、
個人的には「こまめな手洗い」が有効だと思っています。
今日は新型コロナウィルスに関する英語の記事でみられる
キーワードの英語表現をリストアップしていきたいと思います。
これらの英単語や背景知識を抑えておくだけで、
新型コロナウィルスに関する英文記事
はとっつきやすく読みやすくなると思います。
※下記の内容は、2020年3月17日までに一般的に報道されている内容です。
新型コロナウイル感染症は、
WHOによって“COVID-19 ”と名付けられました。
本来コロナウィルスは一般の風邪のウィルスとして知られていますが、
2019年に発生した新型ウィルスによる感染症なので
COVID-19となっているようです。
ちなみに2009年に発生したSARSと遺伝的に類似しているそうです。
新型コロナウィルス感染症、つまりCOVID-19とは、
SARS-CoV2というウィルスによる感染症を指します。
ウィルスの発生源はまだ特定にいたっていませんが、
もともと病原体を保有していた野生動物から
センザンコウに移り、
さらに突然変異をして
ヒトに移ったのではないかという説があります。
2020年3月現在、そのような報道がなされています。
新型コロナウィルス感染症 | COVID-19(CORONAVIRUS DISEASE 19) |
一般的な風邪 | Common cold illnesses |
SARSと遺伝的に類似 | genetically similar to the SARS |
病原体保有の野生動物 | natural animal reservoir |
センザンコウ | Pangolin |
突然変異する | mutate |
~現在で | as of ~ |
中国の武漢でのデータなどをもとに、次々と論文が発表され始めています。
感染した人の中で重症化する人の特徴が徐々に明らかになってきました。
60代以上の高齢者と
併存疾患のある患者に重症化する傾向が強くみられているということです。
併存疾患がない患者で亡くなられた方は1.4%である一方、
併存疾患がある場合は、心・血管系疾患13.2%、糖尿病9.2%、高血圧8.4%、慢性呼吸器疾患8.0%と報告されています。
がん患者もリスクが高く、7.6%の方が亡くなられたと報告されています。
(2020年2月25日発表のWHOと中国を含む25か国の専門家による報告書による数字)
併存疾患 | Comorbid condition |
心血管疾患 | Cardiovascular disease |
糖尿病 | Diabetes |
高血圧 | Hypertension |
慢性呼吸器疾患 | Chronic respiratory disease |
がん | Cancer |
陽性となった患者の80%が軽い感染症であるということです。
中には無症状の陽性者もいるようです。
期間に幅はありますが、
一定の潜伏期間の後症状が現れます。
代表的な症状は、
発熱、咳、息苦しさ、肺炎
とされています。
さらに重症になると、
肺炎や敗血症が起こり
急性呼吸窮迫症候群に至り呼吸不全となり
死に至ることもあるようです。
軽い感染 | Mild infection |
無症状の陽性者 | Asymptomatic positive patients |
潜伏期間 | Incubation Period |
発熱 | Fever |
咳 | Cough |
息苦しさ | Shortness of breath |
肺炎 | Pneumonia |
敗血症 | Sepsis |
急性呼吸窮迫症候群 | ARDS ( Acute respiratory distress syndrome ) |
呼吸不全 | RF (respiratory failure) |
感染経路はまだ不明な部分も多いようですが、
患者との濃厚接触による飛沫感染、
ウィルスに汚染された環境に触れることによる接触感染は濃厚とされています。
ヒトからヒトへの感染は認められるものの、実際の程度は不明です。
空気感染はしないのではないかとされています。
また、最近よく言われるエアロゾル感染とは、
空気中でウイルスと液滴が混じって形成され、
吸入すると感染が生じる状態 を指すようです。
また、クラスター感染という言葉もよくききます。
ある一定の条件の人混みが感染源になる確率が高いということがわかっているようです。
実際日本では、いくつかのクラスター感染を特定しています。
現在日本ではクラスター感染の抑制を試みている最中と言えますね。
疫病の感染力は通常、基本再生産数で表されます。
COVID-19の感染力はまだ不明ですが、
1月末のWHOの報告によれば、
だいたい患者一人に対して1.5人くらいではないかといわれています。
ただし、ここ数週間のヨーロッパにおける急速な感染拡大を見ると、
この数字はもう少し変化があると思われます。
いまだ不明 | still unkown |
濃厚接触による感染 | Close contact infection |
飛沫感染 | Droplet infection |
接触感染 | Contact infection |
ヒトからヒトへの感染 | Person to person infection |
空気感染 | Airborne infection |
エアロゾル感染 | Aerosol infection |
クラスター感染を抑制する | contain cluster infection |
基本再生産数 | Basic reproduction number |
検査には、PCR検査という方法を用いられているようです。
ただし精度はあまり高くないといわれています。
また、肺炎を特定するために胸部CT検査も行われています。
検査実施件数に関しては、各国で違いがあり、
日本は検査件数が少ないのではないか?
などと連日物議を醸していますが、
医療施設が圧迫されないためには、
検査件数は少なくてよいという専門家の声も多いです。
PCR検査 | PCR(polymerase chain reaction) test |
あまり精度が高くない | is not very sensitive |
胸部CT検査 | Chest CT |
検査実施件数 | the number of inspections performed |
物議を醸す | cause much controversy |
病院がコロナウィルスで圧迫される | hospitals are overwhelmed because of the Coronavirus |
まだ新型コロナウィルス感染症の治療薬や予防ワクチンが開発されるまでには
1年から1年半はかかるそうですね。
ただ、ワクチンの治験を始めているというニュースも見ました。
現在のところは入院患者には、
患者の症状にあわせた支持療法を行っているということです。
重症な患者には人工呼吸器を使う治療も行われています。
イタリアでは人工呼吸器が足りないというニュースもありました。
さらに、ECMOも最近ニュースでよくみかけますね。
ECMOとは、体外膜型酸素化装置のことで、
人工肺とポンプを用いて心臓や肺の代替を行う生命維持装置だそうです。
治療薬 | medication |
ワクチン | vaccine |
治験 | clinical trial |
支持療法 | supportive care |
人工呼吸器 | artificial respirator |
体外膜型酸素化装置 | extra-corporeal membrane oxygenation |
生命維持装置 | life support equipment |
日本政府の対策としては、
などが、厚労省のHPに掲載されていました。
医療提供体制 | The Health Care Delivery System |
感染状況の把握 | Understanding the situation of infection |
クラスター対策 | Measures for preventing one cluster of patients from creating another cluster |
水際対策 | Border Control Measures |
最後に、私達が予防のためにできることは何でしょうか?
以下のようなことが感染予防に欠かせないといわれています。
などでしょうか?
こまめな手洗い | careful hand washing |
感染地域に行かない | avoid travel to outbreak areas |
人混みに行かない | avoid go to crowded places |
顔のTゾーンを触らない | avoid touching T-zone |
マスクをする | wear mask |
自宅待機 | self- quarantine |
あまり神経質になると他の病気にもなりかねませんが、
もう少しの間、自分に出来ることをやっていきたいと思います。
「こまめに手を洗う」
これだけは守っていきたいと思います。
新型コロナウィルスに関する知見は、日々深まっていくことと思います。
医療英語を学びたい人にとっては、この機会に新型コロナウィルスに関連する内容を抑えていくことは今後おおいに役立つと思います。
特に感染症に関する英語のニュースは格段と読みやすくなると思います。
このような大変なウィルスの発生で人類は危機にさらされてはいますが、つくづく歴史の中に生きていると実感します。
決してこの感染症を甘く見ないで、予防をしながらもアンテナはしっかり立てて、世界の状況に注意し続けたいと思います。
こんにちは、まいこです。 筆者…